クレンジングは綺麗への近道

一日の終わりのスキンケアは、クレンジングからはじまる。このスタートがしっかりとしていないと、その後の化粧水や、乳液の効果も半減してしまうことは、女性であれば誰もが知っていることである。
スキンケアは毎日毎晩やらなくてはいけない。クレンジング、洗顔、ブースター、化粧水、乳液、美容液、クリーム、パック…と、全てフルコースでするのは、よほど時間とお金に余裕のある女性でなければ、実践するのは困難である。
私自身、金銭的な余裕はないが、時間だけはある主婦なので、高価ではないものを揃えてフルコースでお手入れしていたこともある。クレンジングからスタートし、クリームを肌に塗り込むまでに、毎日30分かけていた。実際、それを行っている期間は、肌の調子は悪くなかった。ただ、毎日フルコースでお手入れするのは、いくら時間があっても、長くは続かなかった。
面倒なのである。全ての行程をこなすのも、多くのものを買い続けるのも。その後私は、一転、クレンジングをシートタイプのものに変えた。シートタイプのクレンジングは、当時、乳飲み子がいる私にとっては、とても画期的なものだった。なんといっても、”ながら”で、化粧を落とせるのである。
授乳しながら、料理しながら、湯船につかりながら…その便利さを知ると手放せず、半年ほどシートタイプを使い続けた。すると、久々にふらりと寄ったコスメカウンターで、衝撃の肌年齢を記録してしまった。そこの美容部員の方いわく、シートタイプのクレンジングは、肌に必要なものまで、拭き取ってしまうそうだ。しかも、この拭き取るという行為は、肌にとってかなり刺激の強い行為らしい。半年もの間、その厳しいクレンジングを受けていた私の肌は、どうすれば年相応に復活するのか、相談したところ、肌のためには、クリームタイプが一番とのこと。私は、早速クレンジングをクリームタイプにチェンジした。
クリームタイプのクレンジングを使っている方…特にオイルからクリームにチェンジした方は、本当にメイクが落ちているのか、不安になった人も多いだろう。そのくらい、クリームタイプは、水で流した後も、まったりと、肌に残っている感触がするのだ。
私自身、切り替えてしばらくは、その感触に慣れず、何度も水で流していた。しかしそこに、クリームクレンジングの大切なことが隠されている。クリームクレンジングを落とす時のポイントは、乳化である。乳化とは、肌の上のクリームと水を馴染ませて、少しずつクリームの油分を少なくしていくことである。そうすると同時にメイクも落ちる。その後、通常通り洗顔をすると、充分にすっきりとしたすっぴんになることができる。
洗顔後の行程は、シンプルに化粧水と乳液。しかし、私の肌は大きく変化した。シートタイプクレンジングより以前にフルコースでお手入れしていた頃よりも、肌の調子は良くなった。
これは私の推察だが、クリームクレンジングに変えて、クレンジングがやや長く丁寧になった為、マッサージも兼ねた時間になったようだ。血行が良くなり、ハリも少し出てきたようだ。クリームクレンジングひとつに手間をかけるだけで、充分な効果を実感できた。毎日続けることで、これからも重力に負けないハリのある肌を作れるのではないかと、期待している。
たかがクレンジング、されどクレンジングである。フルコースでお手入れする、やる気とお金のない私にとって、クリームクレンジングに希望を込めて、今日もこねこねとメイクを落とす。